『笑えるライトノベル』
[お勧め度:4]
らき☆すたの小説3作目ですが、ライトノベルが一般の小説を少しくずしたものだとすれば、それを更にくずしたものがこの作品。
童話の登場人物になったらきすたのキャラが冒険するお話ですが、完全にらきすた知ってる人向けに書かれています。
この小説は神の視点で書かれているのですが、キャラの名前表記が全て「こなた・赤頭巾」とか「かがみ・桃太郎」とかになってるのでこれが結構読みにくい。
『かがみ・桃太郎の問いかけにみゆきさん・三蔵法師がゆるゆると頷きました』こんな感じです。
しかもそこまでして読者に「こなたは赤頭巾でかがみは桃太郎なんだ」と伝えたところで、普段は赤頭巾、桃太郎っぽい言動はしていないのであまり意味が無いように思えます。
赤頭巾っぽいことするときだけ「赤頭巾のこなたは〜」とか書いたほうが良いような気が。
さて、かんじんのストーリーについてですが、正直あってないようなもんです。
最初から最後まで山もなにもなしでダラダラゆるゆると進みます。
しかしつまらないかというとそうでもない。
この小説はあちこちに小ネタや笑えるポイントが散りばめられているので、いたるところで噴出しそうになるほど笑えるのです。筆者のギャグセンスは絶妙すぎです。
この「散りばめられたギャグ」こそこの小説の全てといっても過言ではない。
ストーリーなんかギャグを活かすための飾りでしか無いのです。
そのため多少キャラの性格も変っちゃってます。例えるなら普通のハルヒとハルヒちゃんくらい。
その他にもこの作者は笑いとサプライズをとるためにカオスな罠を仕掛けています。
それはもう「これって小説なの?」って言いたくなるくらいに。
そういうわけで、この商品はかなりクセがあります。絶妙なギャグも読む人によっては笑えないかも知れません。
カオスな雰囲気についていけない人もいるでしょう。
そのため、購入する際にはまず最初の数十ページを読んでみるのをお勧めします。
賛否両論は確実なので。