『ジャケ買い上等!』
[お勧め度:5]
この本を手にしたきっかけは、荒川弘さんの表紙絵でした。ええ、そうです。ジャケ買いってヤツです。
こんな、不純な動機で読み始めましたが、今では、この本に巡り合わせてくれた、荒川先生と、先生を起用した本の担当者に感謝しております。
ファンタジーの主人公って大抵、優しい繊細な感情の、持ち主だったりするのですが、この主人公ニックときたら、目付きは悪い、乱暴者で、校舎の裏でタバコ吸ってたりする、ワル系。おまけに女の子が、自分に興味無いなんて考えたこともない、モテモテ系なんですね。
彼と、彼の兄アラン、そして母親は、ずっと魔術師の集団に追われ、イギリス中を転々とする生活をしています。何だか、ターミネータTVシリーズの、サラ・コナー親子のようです。
おまけに、母親はある事情で、心を閉ざしてしまっています。
こんな生活の中で、彼の中心にあるのは、親代わりに育ててくれた兄だけ。兄を守る事が行動の理由になってます。
そんなある日、襲ってきた魔術師を殺した所に、風変りな姉弟が、アランに相談を求めてやってきます。もめ事に巻き込まれたくないニック、しかし優しいアランは、二人の相談に乗ることに、それが、ニックの出生の秘密に係る、戦いの始まりに…。
この作品、キャラクターがとにかく魅力的です。やさしく誰からも信用される兄アラン。しかし、目的の為なら、何でも利用するしたたかな面も。そして、粗野で人を信用しないニック。しかし、姉弟の事件に嫌々ながらも係るうちに、「ある事」に気づいていきます。
実は私、この本を手にしたことを、後悔しています。だって、まだ続きがいつ出るかも分からないのに、夢中で読んでしまって、続きが読みたーい!。早く出してください。待ってますから。